7月3日(土)エリアEの観察実験講座は、小林一朗先生による「もしも“まさつ”がなかったら」でした。ふだんあまり意識することのない「摩擦」について多数の実験を行うことによって学びました。
摩擦によって音が生まれることをグラスハーブの例で学びました。
グラスに指をつけてそっとグラスの縁をなでると美しい音が生まれます。
先生がいろいろなグラス・いろいろな水量でグラスハーブを鳴らしています。
グラスハーブを鳴らします。最初はあまりうまく鳴りませんが、コツをつかむとすぐにうままく鳴らせるようになりました。
まい錐式の火おこし器を使って摩擦によって熱が発生することを確かめました。
先生にコツを教えてもらいます。
なかなか難しい!でもしばらく練習して皆うまく錐を固定できるようになりました。火をおこすところまでは行いませんでしたが、触ってみるとびっくりするくらい、錐と下の台の接触部が熱くなっています。
摩擦角=斜面上を物体が滑り始める角度の測定により、摩擦の大きい条件と小さい条件を導き出します。
傾斜計で摩擦角を測定しました。
置く向きを変えたり、斜面の材質を変えたりして実験を繰り返しました。
斜面がテフロンになるとちょっと傾けただけで滑り出します。
テフロンはとても摩擦が小さいことがわかります。
ミニカーでも試してみます。ちょっと傾けるとたちまち滑り出します。転がり摩擦の小ささが分かります。
木のブロックをバネ秤で引いてみて、どのくらいの力で動きだすか測定し、擦係数を導きました。
こんどは大掛かりな実験です。10㎏のスピーカーを木の板に載せ、摩擦係数を導きます。
コロの上に載せてみました。だいぶ摩擦係数が小さく(摩擦が小さく)なりました。
台車だともっと小さくなります。車輪は偉大な発明だという事が分かりますね。
いろいろなおもちゃは摩擦を利用しています。たとえば空気鉄砲。
だるま落としも摩擦の利用です。
その他、講義でも多くのことを学びました。
小林先生の講座は今年で最後となります。
小林先生、3年間ありがとうございました。