エリアD(皇學館大学):観察実験講座「プランクトンの観察」を行いました

6月18日(土)エリアDを対象とした観察実験講座が行われました。

講師は川口実先生でした。

今回の講座では水中の微生物を観察し、スケッチを行いました。

顕微鏡の仕組みや顕微鏡の使い方について、顕微鏡の各部の名称、ピントの合わせ方、絞りによる明るさの調整など、詳しく学びました。
また、観察したものを描画し、気づいたことはスケッチの中の該当箇所に補助線を引いて余白に記載するように説明がありました。

微生物の観察では初めにアオミドロを観察し、スケッチを行いました。描画は大きく、線と点だけで書くことを意識して、色の濃い部分は点の密度を濃くしながら懸命に描いていました。

アオミドロの接合の様子も見られたため、スクリーンに映して共有しました。アオミドロは接合による有性生殖をおこないます。両端から接合管が伸び、細胞間が接合されます。一方の配偶子が接合管を通ってもう一方の配偶子と融合します。受講生の皆さんも興味深い様子でスクリーンを見ていました。

その後、ヒドラの観察を行いました。ヒドラはクラゲやイソギンチャクの仲間で淡水である池や田んぼに生息しています。今回は顕微鏡でヒドラの摂食の観察を行いました。餌は小型の甲殻類であるアルテミアを与えました。元気よく泳いでいたアルテミアがヒドラの触手に触れると麻痺して動けなくなっていく様子を初めて見た受講生の皆さんは「すごい!」「動かなくなった!」と何度も顕微鏡を覗いていました。

NHK for schoolの映像「水中の射撃手 ヒドラの秘密」をみて、自分たちが観察したことの確認をしました。ヒドラの体の特徴、摂食の仕組み、移動の仕方について理解しました。

受講生は、水中微生物の面白さや美しさをと、顕微鏡観察の楽しさを実感していました。