7月2日(土)、三重大学にてエリア A の観察実験講座「キミを変える気象力~異常気象の 不思議を知るってワクワクするぞ~」が行われました。ご担当の先生は三重大学生物資源学部の立花義裕先生でした。立花先生は三重大学の練習船勢水丸で梅雨前線の観測をされたばかりで、テレビ等のメディアでもご活躍されています。
講座の冒頭では、気象でノーベル賞を受賞した真鍋先生を例に、「身近な自然に触れるほど 科学者の道に近づく」ということや、「教科書や常識を疑う力」など、受講生は立花先生から科学者の心構えを教えていただきました。自然は分けることができず、科学者になるためには物理・化学・生物・地学を全部やることが大事であること、新しいルールや法則を作るのが科学者であり、科学者はそれを人々に説明する力も必要だと学びました。
科学者の心構えを知った受講生は、本講座のテーマにもある「気象」について学習しました。 近年の大雨の原因について、受講生は地球温暖化が海の温暖化に繋がり、上昇気流によって 雨が降ることを学びました。
温暖化が大雨などの異常気象に繋がることを学んだ受講生は、タブレットで赤外線を感知してモノの温度を測定できる赤外線カメラ FLIR(フリアー)を用いて、モノの温度を測りに班で外に出ました。
日向と日陰で様々なモノの温度を測りました。受講生は自転車のサドルや植物、昆虫、水、 アスファルトなど実に様々なモノの温度を測り、教室に戻ってきた後は各班でデータをまとめ、その後全体で共有しました。
受講生は日向や日影による温度の違いだけではなく、色や素材による温度の違いに気づくとともに、温度の違いを考察することができました。本講座を通して、科学者の心構えをもった受講生が気象でノーベル賞をとる日がくることを望んでいます。