エリアD(皇學館大学):観察実験講座「昆虫の体のしくみ」が行われました

6月10日(土)エリアDを対象とした観察実験講座「昆虫の体のしくみ」が皇學館大学で行われました。講師は皇學館大学教育学部の澤友美助教でした。

今回は、チョウ目昆虫のアワヨトウ幼虫の観察やアワヨトウ幼虫に寄生するカリヤサムライコマユバチの寄生戦略について観察実験を行いました。

最初にアワヨトウ幼虫がトウモロコシの葉を摂食する様子を観察しました。受講生は初めて見るアワヨトウ幼虫に興味を持ち、アワヨトウ幼虫の口の動きや葉の食い痕に注目していました。また、カリヤサムライコマユバチが寄主のアワヨトウ幼虫に産卵させる実験では、産卵行動の特徴を観察し、産卵時間を計測しました。

カリヤサムライコマユバチの産卵時間は数秒と予想よりも短く驚いていました。その数秒の産卵時間に何個の卵を産んだのかを調べるため、寄生されたアワヨトウ幼虫を解剖しました。卵は小さく目で見ることは難しいため、寄生後8日目のアワヨトウ幼虫の体内カリヤサムライコマユバチの幼虫を見つけ、数を数えました。幼虫数の多さに苦戦ながらも一匹一匹丁寧に計数しました。

その結果、100匹を超える沢山のカリヤサムライコマユバチ幼虫を見つけることができました。これだけの数の寄生バチの幼虫はアワヨトウ幼虫体内で何を食べているのでしょうか?

そこで、寄生バチ幼虫のエサを調べるため寄生されていないアワヨトウ幼虫の体内と寄生されたアワヨトウ幼虫の体内を比較しました。寄生されたアワヨトウ幼虫の体内には脂肪体(人間の肝臓にあたる器官)がほとんどないことに気づき、カリヤサムライコマユバチの幼虫はアワヨトウ幼虫の脂肪体を食べていることを知ることができました。

更にカリヤサムライコマユバチ幼虫の巧みな栄養吸収方法についても講義で紹介され、顕微鏡を用いて寄生バチ幼虫を観察しました。

今年度初の対面講座で、開始当初受講生は緊張していましたが、次第に慣れて真剣な表情で観察実験に取り組むことができました。今後も前向きな姿勢で研究に邁進してほしいと思います。