8月21日午前、エリアAの三重大学にて第10回 探究活動講座③を行いました。
講義テーマは「個人研究のサポート」、講師は三重大学教育学部の平山大輔先生です。
自由研究のサポートは本日で3回目でした。
まずはじめに、ワークシートに自由研究の課題、何を明らかにしたくて取り組んだのか、仮説、どんな方法で調べているか、今の段階で明らかになっていることについて書きました。
子どもたちは皆スラスラと書き出していました。
次に、隣同士でペアになって5分で自分の研究を紹介しあいました。
簡潔に分かりやすく自分の研究を伝えることと、相手の研究の内容を聞いて理解し、質問や感想などをすることが研究者にとって大切だそうです。
子どもたちは、ペアの子にジェスチャーを使いながら分かりやすく伝えたり、話を聞くときは頷いて、質問や感想をきちんと述べられていました。
研究は、色の研究、石の研究、表面張力の研究など皆それぞれ様々な研究を行っていることが分かりました。
後半は、個人研究を大学の先生がサポートしてくださいました。
先生に自由研究でどのようなことをしているのか伝えたり、質問をしたりしました。
物理学、地学、天文学、化学、生物学の専門の先生が丁寧に質問に答えてくださいました。
研究のまとめ方は?や論文の形式はどのようになっているのか?などの質問が出ていました。
先生方のアドバイスをいかして更に良い自由研究にしてほしいですね。
午後は、第1回プレゼンテーション講座を行いました。講義テーマは「研究成果のまとめ方」です。
講師は三重大学教育学部の後藤太一郎先生と、三重大学教育学部美術教育コースをご卒業され、デザインのお仕事をされている中川朋美先生です。中川先生は、「ジュニアドクター育成塾」のポスターをデザインされました。
まずは、後藤先生から実験結果をわかりやすくまとめる方法についての説明がありました。
①タイトル(研究内容がわかるように)
②研究の目的(調べたきっかけや、調べたかったことなど)
③方法(何をどのように使って調べたのかを絵や写真を使ってわかりやすく)
④結果(文章で説明し、データを写真やグラフなどで表す)
⑤わかったこと、考えたこと(結果からわかったことや考えたことなど、予想と違った理由など)
⑥まとめ(結果とわかったことを簡単にまとめる)
⑦参考図書やサイト
以上の7点をまとめることが大事だということを学びました。子どもたちは熱心に先生の話を聞き、ノートを取ったりしていました。
次に、中川先生からポスター作りの基本について学びました。
色にはイメージがあり、いろいろな使い方ができるということ、情報は強弱をつけたり、繰り返したりすることがポスター作りのコツだそうです。
また、一度ノートなどにレイアウトを考えてみてからポスターにしたり、全体を見ながらまとめたりすると、作業がスムーズに進みます。
デザインに関するクイズでは、子どもたちは積極的に手を挙げて楽しんでいました。難しい問題もありましたが、とても勉強になったのではないでしょうか。
講義を受けて、1枚の紙に自由研究をどのようにまとめるかをレイアウトしてみました。子どもたちは何度も書いたり消したりしていて、難しそうでしたが、工夫しようとしている姿が見られました。
それぞれが考えたものをスライドに映して全体で共有し、後藤先生と中川先生からコメントをいただきました。
多くの情報をどのようにまとめるか、聞き手に分かりやすくするための工夫など、先生方からのアドバイスを熱心に聞いていました。
今回の講義内容を生かして、自由研究をまとめることができるといいですね。