エリアB(伊賀研究拠点):探究活動講座①を行いました

6/8(土)、エリアBの伊賀研究拠点にて、探求活動講座「①課題設定と科学的手法」「②データをどう収集するか、結果をどう考察するか」が行われました。講師は、三重大学の平山大輔先生です。

前半の「①課題設定と科学的手法」では、研究とは、どのように進められていくのかについて学びました。

まず、「学習ノート(研究ノート)を作成し好きなことに取り組むことから始めてみよう。対象をよく観察すると、なぜ?どうなつているの?と思う。この、自分だけの疑問が研究を進めていきます。」と平山先生がご自身の研究ノートを見せて下さいました。
疑問を持つ→背景となっている調査を行う(やる意味があるのか?誰かやっているのか)→仮設を立てる(確かめようのない仮設や検証できない仮設は×)→観察・実験をおこなう→成果を分析し成果を発表する。という進め方を学びました。
イモムシとサンゴヘビの演習を通してそれぞれが仮設を立て、どのように実験を行えばよいか意見を述べ、仮設やデータの収集について学びました。

また、研究倫理(研究における不正活動)、生命倫理(動物実験に関する3R)を学びました。

不正活動
ねつ造(存在しないデータや研究結果を作ること)
改ざん(データや研究結果などを真正でないものに変えること)
盗用(他人のあいであ、方法、データ、研究結果、論文、用語などを、その人の了解もしくは適切な表示なく流用すること)

3R
Refinement(できる限り、動物に苦痛を与えない)
Replacement(できる限り、代わり得るものを利用する)
Reduction(できる限り、利用する動物の数を少なくする)

後半では、「②データをどう収集するか、結果をどう考察するか」について学びました。

実験では、変える条件は、1つだけにする(いくつもの条件を比較するときも1つずつ変える)。何度も繰り返す(1回だけの結果では正しいのか、偶然かわからない)
測定や記録は、正確にとり、研究ノートを作り、研究記録やアイデアなどを記録すること。また、演習を通して、データを人に示すときは、目で見てわかるようにそのデータにあつたグラフなど用いることを学びました。

最後に観察や実験は、予想通りにいかないことが普通です。そんな時は、投げ出さず、新しい仮設を考え直してみる。時としては、予想と違った結果から新しい発見につながることもあります。