1月23日(土)、エリアB伊賀研究拠点において観察実験講座「水塊構造」が行われました。講師は紀平先生です。
湖や池で起こる水温の鉛直分布の季節変動について、実験水槽を用いて再現してみました。
まず、棒温度計を設置してある水槽内に水道水を満たし、お湯を足しながら水温が約15℃で一様になるようにしました。
そして太陽光のかわりとなる投光機の電源をONにし、表面水から水深1, 3, 5, 9, 13, 17 20 cmの水温を5分ごと80分まで記録していきました。
実験開始20分後には水の動きが分かりやすいようにメチレンブルー溶液を表面に静かに添加しました。
そして、以後、メチレンブルー層の厚さも記録していきました。
実験開始50分後、投光機の電源をOFFにし、風機で水の表面に風をあてて実験開始70分後に細かく砕いた氷を浮かべました。
水温の鉛直分布とメチレンブルーの層の厚さを見ながら、水温躍層(水温が急激に変化する層)の形成や水温が上層から下層まで一定になる鉛直循環の現象を確認することができました。
水温を記録している様子
実験開始20分後にメチレンブルーを添加した様子(濃い青の溶液が水槽の表面に分布している。なんでか?)
メチレンブルー層の厚さを測定している様子
氷を添加しメチレンブルーが下層まで行き渡った様子