5月21日(土)にエリアAの三重大学にて、本年度のプログラムでははじめての対面による観察・実験講座が行われました。講義テーマは、「科学と技術 ー日本と世界の技術・ものづくり教育事情ー」で、講師は三重大学教育学部の松本金矢先生です。
講座では最初に、日本と比較しながら世界ではどのような技術教育が行われているのかを学習し、日本の技術教育について、教育は役に立つのかについて考えました。
今回は音の性質を理解するために、ほしい音がなる風鈴を風鈴を設計し製作しました。製作するにあたり、音の高さや大きさは、振動数や振幅によって異なってくることを学びました。
続いて、受講生はパイプを使った風鈴の設計・製作に取り組みました。まず最初に、試験片パイプを用いて、パイプの長さ、1次振動の振動数、および周期を加振実験により求め、計算によりパラメータの同定を行いました。
次に、シャープを含めた「ド」から「1オクターブ高いド」の中から自分の作り出したい音階を3つ選び、それらの周期を調べ、製作のために必要なパイプの長さ、穴の位置を計算によって求めました。
その後計算で求めた結果をもとに、パイプに印をつけ切断し、やすりがけを行いました。そして、必要なパイプの長さがそろった後に穴を開けました。受講生は皆積極的に製作に取り組み、製作を楽しんでいました。
最後は糸を使ってパイプをつるし、風鈴製作は完了です。本講座を通して、受講生は技術ものづくり教育に興味関心が高まった様子でした。