エリアA(三重大学):【午前】観察実験講座③、【午後】観察実験講座④を行いました

8月11日の午前、第3回観察実験講座が行われました。

講義テーマは「発酵食品を科学する」。講師は三重大学教育学部家政教育コースの磯部由香先生です。

講義のはじめに、発酵食品として思い浮かぶものを受講生みんなで挙げました。たくさんの食品名が発表され、先生も驚いたようです。

そして「そもそも発酵とは何か?」「“腐る”とは何が違うのか?」などを学び、おかゆと発酵したおかゆ(甘酒)を食べ比べたり、牛乳とレモン汁を使ったヨーグルト作りを体験したりしました。

さらに、ドライイーストを用いた発酵の実験を行いました。自分たちで実験の流れを考え実行するため、子どもたちはとても真剣かつ楽しく活動できたようです。ビーカーの中身が炭酸ガスでみるみる膨らんでいく様子を、みんな興味深そうに見ていました。

講義後には、先生が持ってきていた発酵にまつわるキャラクターグッズで、先生と子どもたちが楽しげに交流する一幕も見られました。

8月11日午後の部は、第4回観察実験講座が行われました。

講義テーマは「ミクロ蛍光体なぜ光る?どう観察する?」、講師は三重大学工学研究科の八尾浩史先生です。

午前中から場所を移動し、工学部の校舎で講座を受けました。

講義室にて光と色、励起と蛍光、蛍光顕微鏡についての説明を受けました。

虹、三原色、蛍、顕微鏡という話題だったので子ども達にとっては比較的身近な話題でした。

初めに、光と色について学びました。虹を取り上げて、虹は光の曲がり方が屈折により色ごとに違い、光は波長ごとに分けている回折格子について学びました。

次に、励起(れいき)と蛍光(けいこう)について学びました。それぞれの言葉は、知らなかった人も多かったようでしたが、ブラックライトで光る石や蝶、蛍で図を見ながら気づいている人もいるようでした。

蛍光顕微鏡は、学校での光学顕微鏡との違いを光の度合い等を見ながら考えたり話している姿が印象的でした。

講義の後半は、先生の研究室に訪問させて頂きました。講義中の話題について3つの実験を行いました。

初めの実験は、白色を様々な色に分けよう、という実験でした。CD-ROMに蛍光の光を入れてどの波長だとどの色になるかを確かめていました。「虹ってこんなふうに色が変わるんだ」などを実感していました。

2つ目の実験では、ブラックライトでどんなものが何色に見えるかを行いました。ビタミンドリンク、洗剤、お札など色んなものを砕いたりしながら光を当てて、確かめていました。お札を当てると透かしが見えたりビタミンドリンクを当てると黄色に見えていました。皆が様々なものが何色になるかを積極的に試しているのが印象的でした。

最後に、蛍光顕微鏡に触れました。一般的な光学顕微鏡と違い、光るものだけを拡大する顕微鏡です。そのため、周囲は少し暗くなっていました。ピントは、目盛りを合わせ、高さを変えてモニターを見ながら行うものでした。ピントを合わせるのが難しく先生が隣から方法を教えて下さいましたが、時間内に合わせられた人は少なかったです。その難しさも含め、子ども達にとって貴重な経験になったのではないでしょうか。