エリア A・E(三重大学):観察実験講座「ゲルの性質を知ろう」を行いました

9月23日(土)、三重大学にて観察実験講座『ゲルの性質を知ろう』が行われました。講師は三重大学大学院工学研究科の鳥飼直也先生です。今回の講座ではゲルの性質について学習しました。

まず初めに、ゲルがどこで使われているかを考え発表しました。そして、実際に使われている商品を知り、ゲルが身近な物質であるということを学びました。

次に、プルプルボールというゲルビーズを使った実験を行いました。水のみの場合と、塩、砂糖、重曹、酢を水に溶かした水溶液を使った場合のプルプルボールの膨らみ方を比較しました。

結果は、水、砂糖、酢が良く膨らみ、重曹と塩はあまり膨らまないという結果でした。

このようになる原因としては、まずプルプルボールが高吸水性プラスチックという素材でできており、マイナスの電子を持った網のような形状になっていることがあります。水や砂糖、酢はマイナスなので、マイナス同士で反発してより網が広がり水を多く吸収します。一方、塩や重曹はプラスなので、網のマイナスと引き合い、水の吸収が阻害されます。

最後に、このようなゲルビーズが環境問題の解決のために使われているというお話を聞きました。乾燥地帯において、土壌に水を保持させるために使われているそうです。

本講座では、ゲルの性質について学びました。水を大量に保持できるという性質を利用し、食品や商品の開発だけでなく、環境問題の解決や新しい分野でも活用していってほしいです。

(文:メンター教育学部4年)