エリアD(皇學館大学):探究活動講座②、観察実験講座③を実施しました

8月15日、エリアDの皇學館大学にて午前に探究活動講座②、午後からは観察実験講座③が行われました。

探究活動講座②では、実験の結果を計測して、表やグラフにする方法について学びました。講師は中松豊先生でした。

まず初めに7月30日にカリヤサムライコマユバチを寄生させた3齢と6齢のアワヨトウから脱出して来たカリヤサムライコマユバチの数と体長を計測しました。子どもたちは小さなカリヤサムライコマユバに当たるくらい顔を近づけて1匹1匹目を凝らしながら数を数えて、体長を測っていました。

次にみんなで計測したデータを共有した後、学生に教えてもらいながらExcelを使って表やグラフを作りました。子どもたちは初めて使うExcelに苦戦していましたが、表やグラフを作成できたときは嬉しそうな様子が見られました。

最後に、グラフをもとに寄生するアワヨトウの齢期が脱出するカリヤサムライコマユバチに影響を与えるのかについて考えました。

このグラフや表を使って今度はプレゼンテーションをする予定です。

午後の観察実験講座③では、「たった四文字のヒトの設計図Ⅰ」を学習しました。講師は、名古屋大学の田中利治先生です。

子ども達は分子生物学の最先端の話やDNAやRNAに関する実験に興味津々に取り組みました。

まず、生物の体は、細胞の核内にある遺伝情報DNAからmRNAに転写され、mRNAからtRNAの助けを借りてアミノ酸配列に翻訳される過程を模型を使って学習しました。

次に、ブロッコリーからDNAを抽出する実験をしました。子ども達はDNAを実際に観察する中で感動をしていました。

最後に大腸菌の形質転換の実験をしました。今回は大腸菌にルシフェラーゼ遺伝子を組み込んだプラスミドDNAを取り込ませます。子ども達は初めて使用するマイクロピペットに緊張しながら、大腸菌や形質転換溶液が入ったエッペンチューブにプラスミドDNA10μl正確に注入し、大腸菌にプラスミドDNAを取り込ませました。その後、大腸菌を培地に撒き、今日は終了です。明日、培地に形質転換された大腸菌が増えており、そこにルシフェリン溶液をかけて菌が光ったら成功です。

明日の結果がとても楽しみです。