全エリア:新企画・STEAM講座を行いました

7月29日、30日の2日間、三重大学の数理・データサイエンス館にて、エリア共通の新企画・STEAM講座を開催しました。

STEAM講座は、今年度の三重ジュニアドクター育成塾から新たに加わった、分野横断型の演習講座です。受講生は、プログラミング教材(レゴⓇSPIKE ベーシック、レゴⓇSPIKE プライム)を用いて、社会的課題の解決に向けたテーマに取り組みます。

講師は、プログラミング教育、河川教育、ICTを活用した科学教育など、様々な分野で活躍中の前田昌志先生(三重大学教育学部附属小学校)でした。

前田先生と受講生たち

1日目は「河川防災における流域治水」がテーマでした。受講生は、迫りくる豪雨災害に対する国や流域自治体、住民などの防災行動を示す「流域タイムライン」をそれぞれの役割に分かれて考え、課題解決に必要なものを創り出していきました。

2日目のテーマは「火星探査」でした。重力が小さく大気が薄い火星に無事に着陸できるようなロケットはできるのか、火星での居住空間をどうするのかなど、NASAでも超難問とされているような課題について、前日同様、グループに分かれて取り組みました。

制作においては、必要な情報を自分たちで調べたり、考えたり、また、他のグループの考えも聞いたりして、受講生が非常に熱心に取り組んでいる様子がみられました。両日とも、10時に始まった講座でしたが、15時半までの活動時間が短く感じられるほどでした。

話し合いながら自分たちでプログラミングする様子
一定の水位まで上昇すると放水されるダムの制作

 

活動の最後には制作物についての発表を行いました。1日目はグループ単位で、2日目は、複数のグループで連携して1つのストーリーを作ることを条件として行いました。周りとのコミュニケーションをとりながら全員しっかりとした発表をしていました。

この活動で大事なことは、けっしてプログラミングや制作が「うまくいく」ことではありません。試行錯誤し、うまくいかないことをどう解決するか、あるいは、うまくいかないことはどうしてうまくいかないのかといったことを考えることが何より重要です。

本講座で経験したことが、受講生の今後の研究やその取り組み方に大いに役立つことを期待しています。

制作物についての発表の様子