11月29日(土)にエリアB伊賀研究拠点で観察実験講座「酵素のはたらき」が行われました。講師は,の苅田先生です。
まず、酵素とは何か?についての講義がありました。人は生きるために食べ物を食べます。食べ物が体の中に入ると、体内にあるさまざまな酵素がはたらき出します。その仕組みをレゴのブロックを例に分かりやすく説明してくださいました。
その後、本実験を始める前に、ボルテックスを使って溶液を混ぜる練習、ピペットを使って決まった容量の溶液を計り取る練習をしました。
本実験では、デンプンを酵素で分解する実験を行いました。デンプン溶液に決まった量の分解酵素を加え、(1)20℃で培養、(2)40℃で培養の2つの実験をしました。酵素を加えてから0, 2, 4, 6, 8, 10分後に培養液を採取し、ヨウ素液に混合しました。デンプンはヨウ素液と反応して紫色になります。この色の濃さが時間によってどのように変化するか観察しました(薄くなっていけばデンプンが酵素によって分解されていることになります)。色の濃さは、分光光度計を使って吸光度を測定し、その結果をグラフに表現しました。
さらに、自分の唾液を綿棒に含ませ、それをデンプン溶液に加え、5分培養後、ヨウ素液に混合、吸光度を測定しました。唾液に含まれるアミラーゼによってデンプンが分解されることを確認できました。
この実験をきっかけに、食事中、酵素のことを頭の片隅でちょっと考えてくれると思います。なお、この内容は、12月にエリアAでも行われる予定です。
