7月11日(土)、エリアAの三重大学にて観察実験講座『キミを変える気象力~異常気象の不思議を知るってワクワクするぞ~』が行われました。講師は、気象学を専門とされる三重大学生物資源学研究科教授の立花義裕先生でした。立花先生は、前日までの約2週間、ご自身の研究の観測航海に出られていたのですが、その疲れをみじんも感じさせない熱い(暑い?)口調で気象研究の魅力などについて語って下さいました。
今回の講座は「なぜ鉄板を直接触らなくても熱さを感じるのか」、「夏場と冬場はなぜ浴室で暑い、寒いと感じるのか」という身近な事象から始まりました。すべての物質は温度に比例して赤外線を放出しており、大部分が水で構成されている私たちの身体はその赤外線を吸収するために熱さを感じるということを学びました。
また、「水や二酸化炭素のような温室ガスがなぜ赤外線を吸収するのか」という問いについて、立花先生から、水分子や二酸化炭素分子には固有振動があること、また、その振動が赤外線の振動と同周期であるために共振することが関係していると教えていただきました。難しい言葉が多く出てきましたが、立花先生が身体全体を使って分子の動きをコミカルに表現してくださったため、受講生はみな楽しみながら納得して学ぶことができていました。

赤外線が地球温暖化に関与していることを学んだ受講生は、タブレットに取り付けることで赤外線を感知してものの温度を測定できる赤外線カメラFLIR(フリアー)を用いて、野外で様々なものの温度を測定する活動に取り組みました。アスファルト、車、木、空などの温度を予想してから活動に取り組みました。受講生たちは測定を繰り返すうち、黒色のものは温度が比較的高いこと、どのくらいの時間日の光に当たっていたかで温度が変わっていることなどに気が付くことができました。教室に戻った後は結果の共有や結果からの考察をグループで行い、全体で共有しました。「色と温度には関係性があるのではないか」、「材質によって温度は異なるのではないか」など、自分なりの考察を発表することができていました。



最後に立花先生より科学者になるための心構えを教えていただきました。「身近な自然に大いに触れること」、「世間の流行を追わない。他人や友人のまねや友人と同じ事をしない」、「教科書に書いてあることや、先生の話や偉い人の話を妄信しない」、「大学選びを、大学名つまりブランドや偏差値で決めない」等々の熱いメッセージに打たれている受講生らの様子が見られました。今回の講座で得たものは、受講生たちの今後の研究の取り組みにきっと反映されることと思います。
